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熊本地震の募金活動の報告

5/16(月)1限目の全校朝礼の際に、これまでの募金活動の報告を行いました。

熊本地震における募金活動
  ~私達が募金を通じて感じたこと~
2016年4月14日21時26分、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード6.5の地震が発生し、最大震度7が観測されました。更にその28時間後 4月16日深夜1時25分にも、同じく熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生し、再び最大震度7が観測されました。16日の地震の後は、津波警報がだされました。荒尾市でも有明海に面しているため、町中から「ウーウー」という音「津波警報がだされました。避難所へ避難してください。」という非難をうながす放送がされていました。TVでは熊本市内からの生中継の映像が流れ、身体を寄せ合っている人、連絡が取れずにいる人、余震が来るたびに叫んでいる人、いろいろな人が映し出されていました。荒尾にいる私達でも怖いのに、この人たちはどんなに怖い思いをしているのだろう、そんなことを思いました。今、私たちにできることはないのだろうか。でも高校生の私たちにできることは限られています。少しだけど募金ぐらいならできるだろうと思いました。でも、募金を行っているところはまだありませんでした。そこで生徒会長である山根さんに、誠修でも募金活動はできないかと連絡しました。会長を通じて先生に聞き、募金活動の許可をいただきました。募金活動を行うにあたって、募金箱作り、一緒に募金活動を行ってくれる人を集めるところからでした。20日から朝、昼、放課後で募金を行いました。たくさんの生徒が足を止め、募金をしてくれました。金額はさまざまでしたが、とても嬉しくなりました。はじめは、振込という形を予定していましたが、甘木山学園のスクールアドバイザーの坂口先生からお話をいただいて実際に益城町に行き、自分たちの手で物資を渡すことができるようになりました。
4月28日に益城町にスクールアドバイザーの坂口先生、星子先生、加治屋先生、赤瀬、伊藤、牛原、立石の5人で行きました。
朝から1年3組のスポーツコースの人たちに、バスに物資を詰め込んでもらいました。3年5組の保育科の人は避難している小さい子どもたちのためにお菓子を買って折り紙で作った物を1つ1つ貼ってくれました。益城町に入った瞬間、空気が変わり家の屋根にはブルーシートが被せてあり、道路はヒビ割れしていました。人通りはとても少なく、自衛隊の車や、検査の札をさげている人や、警備の人などが多くでした。また、車の量とても多く渋滞していました。?.E.Cセンターに着き、車から施設内へ自分たちの手で運び、園長先生に渡しました。避難所にはたくさんの車やテントがあり、その中には、避難所の中に入りきれない人や、小さな赤ちゃんの泣き声がうるさいからという理由で外で生活されている方もいました。また、地震の影響で町は断水していて、トイレは仮設トイレでした。愛知県から炊き出しに来ている方がいて、人と人の繋がりに感動しました。帰りは益城町を見ながら帰りました。神社の鳥居は壊れて、中に入ることはできませんでした。民家は、斜めになってる家、半壊した家、2階がつぶれている家、全壊の家がありました。赤札、黄札と言われる建物の危険性が分かるようになっている物が貼ってあり、その中でも生活している人や、仕事をしている人がいて、心配になったと同時にそこで起こった地震の大きさが伝わってきて想像するととても怖くなりました。また、販売機なども倒れていたり、土砂崩れも起きていました。TVで見るより状況が悲惨で初めて見る光景に言葉が出ないほど衝撃を受けました。学校に帰り、自分たちの中で意見を出し合って会議をしました。そこで、スクールアドバイザーの坂口先生が共有することも復興とおっしゃったので、このような機会を作っていただきました。
5月5日、大牟田駅で白木先生、加治屋先生、サッカー部の3年生、赤瀬、牛原、内野、遠原で、社会福祉協議会の募金を行いました。小さい子、誠修の生徒、先生などたくさんの人が募金してくださいました。その日だけで、10万2千936円集まりました。このお金は、社会福祉協議会を通じて、寄付されていたただきました。
私たちが思ったことは、まだまだ募金活動が必要だということ、もっと生徒に関心を持ってもらうことです。他人事と思わず、自分にできることを少しでも現地の人のためにしようと思います。これからも募金活動のご協力をお願いします。

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